基礎知識

基礎知識 1

販売ページとは

販売ページとは何か?

一般的にLP(ランディングページ(Landing Page)と表現したり、セールスレターやセールスコピーライティングと表現したりするもので、商品を購入してもらうページのことです。

インターネットの普及でLPというとWEB上に表示される縦長のページのイメージが強いですが、元は紙のDMやチラシといった広告が始まりです。

セールスレターの起源

セールスレターは、1904年 アメリカで誕生しました。

当時アメリカで最大の広告代理店のオーナーであるアルバート・ラスカーさんという方がいました。

彼は広告代理店をやりながら、「なぜ自分の広告が売れるのか?」「広告とはなにか?」ということについて核心的な理由が分からず、常に考え続けていました。

ラスカーが「広告とはなにか?」と考え続けていたのは、広告業界では有名だったらしく、いろんな人が答えようとオフィスにやってきたそうです。

ですが、どれもしっくりくるものはなく、、、考え続ける日々が続いていました。ある日、社長室で仕事をしていると、秘書から1通の手紙を渡されます。

その手紙にはこう書いてありました。


“I am in the saloon downstairs. I can tell you what advertising is. I know you don’t know. It will mean much to me to have you know what it is and it will mean much to you. If you wish to know what advertising is, send the word “yes” down by the bell boy.”

訳:

俺は下の階にいる。お前に広告とは何か?を教えてやる。お前が知らない事を俺は知っている。

それを教えてやる。お前は知りたいだろう。もし知りたいなら、「Yes」と言え。

その手紙を書いた人物とはジョン・E・ケネディという人です。ラスカーは、広告とは何か?という答えを求めていたので、すぐにYESと返事をし、ケネディをオフィスに招き入れました。

ラスカーは広告を「ニュース」だと考えていたのですが、ケネディは即座にそれを否定しました。そして、ケネディはこう答えました。


広告とは「Salesmanship in print」
(セールスマンシップ イン プリント)

印刷されたセールスマンと答えたのです。

これはどういうことかというと、
広告とはセールスマンのセールストークを印刷したものだということです。

少しLPの起源についてお話しましたが、ここから受け取れるようにLPとは、

商品を宣伝するページではなく、商品を購入してもらうページになります。

つまり行動してもらうページということです。

HP(ホームページ)とLPの違い

多くのLPを見ていると、HPとLPの違いをしっかりと認識できていない方が結構多いことに驚きます!

この認識が出来ないままLPを作成しているので、なぜ購入に繋がらないのか?に気がつけないでいるのが現状でしょう。

本教材で学んで頂いている貴方には、そのようなことにならないようにしっかりと違いをお伝えします。

HPとは

商品やサービス、企業などを紹介するページ(サイト)のことで、幅広い情報を掲載し、リンクやサイドメニューを複数配置して、サイト内の複数のページを巡回してもらうことを目的に構成されています。

閲覧者がサイト内を巡回することでGoogleからの評価も上がり、検索順位も上位表示されるようになります。

LPとは

特定の商品やサービスの購入をしてもらうことを目的にしたページで、縦に長い1ページのみで作成されています。

リンクやサイドメニューなどは無く、購入ボタンのみを配置します。

例えば、ショッピング中に店員さんに声をかけられて「他を見てからまた来ますよ」とその場の離れた経験があると思いますが、元に戻ったことはほぼありませんよね?

LPにリンクやサイドメニューが無いのはこれと同じ理由です。

一度他のページに行ってしまった見込み客は、あなたのLPに戻ってくることはほぼありません!

なのでページからの出口は「購入ボタン」1つのみを配置します。

真実を受け止めてください

これからLPを作成して行くのですが、その前に「真実」を知っておく必要があります。

LPと見込み客の間には 〝 越えなければならない壁 〟 が存在します。

それを「3つのNOT」と呼んでいます。

  • NOT READ     読まない
  • NOT BELIEVE     信じない
  • NOT ACTION    行動しない

どれだけ一生懸命!渾身のLPを書き上げても、見込み客は
読みません!
信じません!
行動しません!

自分自身も思い当たる行動があるのではないでしょうか?

郵便受けに入っているDMやチラシを “ 一文字も読まずに ” 丸めてゴミにしていませんか?

これと同じことが、あなたが書いたLPにも起こります! 必ず起こります!

ただこれは人間の「騙されたくない」という自己防衛としての本能なので受け入れるしかない真実です。

まずこの真実は受け入れてください。

しかしLPを作成していると、

  • これだけ一生懸命書いているのがから必ず読んでくれるはずだ!
  • これだけ説明しているのだから必ず信じてくれるはずだ!
  • こんなにも提供しているのだから行動してくれるはずだ!

と、このように自分向きの考えに陥ってしまいがちですが、決してそのようなことはありません。
読んでくれません!
信じてくれません!
行動してくれません!

しかし、この壁を乗り越えるための方法論が「セールスライティングの型」という技法になります。

基礎知識 2

リサーチ

商品の準備にも繋がることですが、LPを書き始めるまえにリサーチを行います。

リサーチ無くして「売れる商品」「売れる販売ページ」を作ることは出来ません!

仮にLPを完成させるまでの時間を100とすると、リサーチにかける時間は80です。 いえそれ以上かもしれません。

氷山の一角という言葉がありますが、目に見えている氷山がLPになり、海中に沈んでいる本体がリサーチになります。

リサーチの経験が無い!何をして良いか分からない!その場合はライバル商品の研究をしましょう。

インフォトップやASPからライバル商品を検索して、LPの研究をします。

このとき自身の商品と同ジャンルの、出来るだけランキングの上位のLPを参考にすることを心がけてください。

そして漠然とLPを読むのではなく、特典の「HKW曼荼羅チャート」をプリントアウトして当てはまる項目をチェックしてください。

ときには「自分の商品はここまでのことは出来ないなぁ~」と感じる部分があると思いますが、できる限り近づけることが出来ないか?を考えます。

ランキング上位に君臨するには理由があるのですから。

そして可能であるならば商品を購入して実際に使ってみましょう。

そうすることにより、その商品の良いところ改善するべきところが見えてきますので、それを超えるモノが提供できないか?を考えます。

どんな商品も「後出しジャンケンの勝ち」が現実です。 実際に家電などを購入するときも後から販売された商品の方が高機能だったり、不満が解消されていますよね。

ライバルを模倣してその上を行くということは悪いことではありません。世の常であり、顧客が求めていることでもあります。

良く知られている話ですが、

今では「世界のPanasonic」と言われている前身となった松下電器産業。その創業者である松下幸之助氏はある海外のインタビューに対してこう答えています。

『日本にはソニーという研究機関がありまして、良い製品を開発するんですよぉ』
と。

当時の松下電器は、ソニーが新商品を出せばその真似ばかりしていました。

特許権侵害があったのか?は別として、このようにライバル商品を研究して模倣してそれを超えて良い商品を送り出す。そうすることにより暮らしが豊かになってきました。

またリアルな商品では無く、例えば相場分析の商品だとします。

FX、株、暗号資産・・・いろいろなタイプの商品がありますが、
分析の理論を「私が生みの親です!」という商品はありません。

既に存在している知識を利用して商品化しています。
そしてその商品は〝 後出しジャンケン 〟でより良い物へと進化を続けているのです。

リサーチはLPの内容を研究するとともに、商品も研究するので非常に重要な作業で、一番時間を使う必要があります。

セールスライティングの型

「セールスライティング 型」でネット検索すると様々な型が出てきます。

中には “ これを商品に当てはめて丸パクリするだけで大丈夫! ” というものもありますが、それをダメな考えだ!と否定はしません。

参考にしてもらうことは大いに良いと思いますが、それでは商品は売れませんし、見込み客の心には響きません。

人間は十人十色で、いろいろなタイプの人がいます。

商品も千差万別、色々なタイプの商品があります。

  • 最先端な流行なモノ
  • 伝統的なモノ
  • すでに実績のある状態
  • 全く実績の無い状態
  • スグに結果が出しやすいモノ
  • 結果が出るまでに多少時間がかかるモノ
  • 設定するだけで自動可動するモノ
  • 知識として学んで実行するモノ

私はこれらを “ これを商品に当てはめて丸パクリするだけで大丈夫! ” というくくり方は、少々間違っていると考えます。

しかし「基本の型」というものは存在します。

存在しますが商品のタイプにより型を「変更」する必要があることを忘れないでください。

では何を参考にして変更するのか?

それはすでに先程お伝えした、リサーチした内容です。

もしかしたらご自身の商品がダイエット系だとした場合、同ジャンルのLPばかりをリサーチしていると思いますが、例えばFX系のLPと比べてください。

伝え方が全く違うことに気がつくと思います。

また売れているからといって長期間同じ内容のLPではいけません。

日頃からランキング上位の商品のLPを研究すると分かりますが、刻一刻と変化する世界経済、日本経済、流行、新型コロナのようなパンデミックなど、その時代・瞬間で人が抱える悩みも変化するので、LPも変化しています。

その変化に気がつき自身のLPも変更していく必要もあります。

じゃぁ〝 基本の型 〟って必要ないじゃん!と思われるかもしれませんが、考え方としては順番を入れ替えて使用するというイメージです。

例えば、先に悩みを伝えるのか、事実を伝えるのかで読み手の印象も変化します。

専門的にはABテストと呼ばれるものですが、最適化を導き出すには専門の知識が必要になりますので、ランキング上位の商品を参考にしてしまえば良い分けです。

基本の型

では「基本の型」ですが、大きく分けて3つのブロックがあります。

  • キャッチ
  • ボディ
  • クロージング

このブロックの中にさらに項目があります。

初めてLPを学ぶという方は『 キャッチ > ボディー > クロージング 』という流れがあり、その中に細かな項目がある。という「基本の型」の流れを覚えてください。

そのうえで商品のジャンルによって項目の順序を入れ替えてLPを構成します。ときには[キャッチ]の下にいきなり購入ボタンを配置するLPも存在します。

それは商品のジャンルや知名度でも変更します。否 変更されるべきものなのです。

「基本の型」というのはただのフレームワークなのでこれに準ずる必要はなく、大切なのは『リサーチ』です。

極論を言ってしまうと、自分で考え抜いた渾身のLPが全く売れず、リサーチしたLPの方が販売数が伸びている事もあります。

それは自分に才能がないのではなく『答えは見込み客が持っている』からです。

なので徹底的にリサーチすることを忘れないでください。

LPの「型」についてネットで検索すると、別の名称だったりさらに細かい項目がありますが、それは間違いでも正解でもありませんので、応用やテクニックとして独自に取り入れてください。

『答えは見込み客が持っている』が正解なのですから。

LP作成の準備:ペルソナの設定

ターゲットを明確にする

LPを作成する前にペルソナ(ターゲット)という架空の人物を設定する必要があります。

なぜそのようなことが必要なのか?それはページに訪れた見込み客に「自分ごと」と受け取ってもらうためです。

例えば

『そこの貴方!』と声をかけるより、

『そこの40代男性で仕事が忙しくて運動不足で少々体重が気になっている貴方!』と声をかける方が、自分のことかな?と振り向いてくれます。

このようにペルソナをしっかり決めることで、LPに訪れた見込み客が足を止めてくれるようになります。

しかしここで疑問に思うことがあるかもしれません・・・
設定したターゲット(ペルソナ)以外は取りこぼすってこと?

そうではありません。

商品は同一でも、各ターゲットに対してLPを作成するということです。

仮にダイエット系商品だとして、
①30代男性に向けたLP
②40代男性に向けたLP
③30代女性に向けたLP
④40代女性に向けたLP

極端な例ですが、年齢や性別によって抱えている悩みは違うので、各ターゲットによってLPを変える必要もあるということです。

これもリサーチの時に同類の商品が、ターゲットとしている見込み客はどこなのか?を掴んでおきましょう。

ペルソナを書き出す

ペルソナ(ターゲット)は架空の人物ですが、リアルな人物像を設定することがポイントです。

  • 性別
  • 年齢
  • 体重、身長
  • 職業、収入
  • 趣味
  • 悩み

などなど、可能な限り詳細な人物像「ペルソナ」を、【ペルソナ設定シート】に書き出してみましょう。

まとめ

基礎知識として、

  • リサーチ
  • 基本の型

をお伝えしましたが、LPを書き進めるとついつい 〝 ライティングのテクニック 〟に目が行ってしまい、いろいろな書籍でテクニック論ばかり集めていましがちになります。

それがイケない!とは言いません。
学ぶことは重要ですが、それよりも重要なことは『リサーチ と 基本の型』です。

  • リサーチで『何をつたえるか』を徹底的に突き詰めて
  • 基本の型で『どう表現するか』を考えます

この時には必ず 「HKW曼荼羅チャート」 プリントアウトして当てはまる項目を書き出してください。

またエクセルでもワードでも良いですので、リサーチLPをヒントに自身の商品の特長や改善点などを、箇条書きでできる限り書き出します。

書き出した項目をもとに、リサーチで「これは良いLPだな!」と感じたLPを手本にして書き上げていきます。

真似で良いのです。ゼロから作り出す必要はありません。
松下幸之助も徹底的に真似ています。
真似するということは時短にも勉強にもなるので、まずは真似してください。